ドイツ生活も気づけば8年目。
基本は和食中心の自炊ですが,日本のように何でもスーパーで手に入るわけではありません。
だからこそ“ないなら作る”精神が自然と鍛えられました。
もともと生物系の研究で,実験や解剖をこなしてきた私。
その影響か,料理でもトライアンドエラーを重ねてどんどん上達していくのが楽しくて,つい凝り性が発動してしまいます。
今日は,ドイツに住んでいなければ身につかなかったであろう,
マニアックな自炊スキル3選をご紹介します。
目次
自家製麹の世界にハマる
液体塩麹はアジアスーパーで買えるけれど,それ以外の麹はなかなか手に入らない。
そこで,オンラインの日本食スーパーで乾燥麹を取り寄せ,生姜麹・ニンニク麹・醤油麹・玉ねぎ麹を自作。

最初は室温で2週間ほど発酵させていましたが,冬のドイツは室温が低くて発酵が進まない…。
調べてみるとヨーグルトメーカーを使えば6時間でできるとのこと。
しかし,うちにはヨーグルトメーカーがない。
そこで試しにオーブンの50℃設定で発酵してみたところ,見事に成功!
水分がやや蒸発しやすいので,途中で様子を見て継ぎ足すのがコツです。
自家製麹は,塩味だけでなく旨みとまろやかさを加えてくれる万能調味料になりました。
【自家製麹レシピ集】
【🫚生姜麹】
- 生姜(皮ごと) 40 g
- 乾燥米麹 80 g
- 塩 28 g
- 水 80 mL
- 生姜をすりおろす
- 材料を全て混ぜる
- 50℃にセットしたオーブンで半日放置
【🧄ニンニク麹】
- ニンニク(3-4片) 20 g
- 乾燥米麹 100 g
- 塩 25 g
- 水 100 mL
作り方は生姜麹と同様
【醤油麹】
- 乾燥米麹 100 g
- 醤油 100 mL
- 米麹,醤油と混ぜる
- 50℃にセットしたオーブンで半日放置
【🧅玉ねぎ麹】
- 新玉ねぎ 150 g
- 乾燥米麹 50 g
- 塩 15 g
- 皮を剥いた新玉ねぎをミキサーでなめらかにする
- 米麹,塩と混ぜる
- 50℃にセットしたオーブンで半日放置
ラーメンの麺を打つようになる
ドイツのスーパーでは,ラーメン用の生麺が手に入らない!
豚骨ラーメンの極細麺は手に入るものの,それでは満足できなくなってしまいました。
「太めでもちもちの麺が食べたい!」という一心で,ついに自分で打つことに。
30ユーロほどのパスタマシンを購入し,トライしてみたところ,思った以上に簡単に生麺が作れたのです!
最初はベーキングソーダで代用していましたが,一時帰国の際に本物の「かんすい」を入手。すると,表面はつややか,食感はツルツルもちもちに!
ラーメンだけでなく,本格的な冷やし中華もお家で簡単に作れるようになりました。
👉【ラーメン麺レシピはこちら】
2025年現在,わが家でのベストな量は x3.5
| 【材料】 | x 1 | x 3.5 |
|---|---|---|
| 強力粉 1050番 | 80 g | 280 g |
| 薄力粉 405番 | 20 g | 70 g |
| 【打ち水】 | ||
| かんすい or 重曹 | 1 g | 3.5 g |
| 塩 | 1 g | 3.5 g |
| 全卵(たまご麺の場合) | 1個分 | |
| 水 | up to 45 mL | up to 160 mL |
【x 3.5量(大人2人,幼児2人分)作り方】
- 打ち水作成,かんすいと塩を水に完全に溶かす。
たまご麺の場合は,かんすいと塩を少量の水に溶かし ておき,よく混ぜた卵液を加えた後,160 mLまで水でメスアップする - 大きめのボールに強力粉と薄力粉を振るって入れ,軽く混ぜる
- 打ち水の1/3量を入れ,粉をなるべく触らないように箸で混ぜ,なるべく水分を均一に行き渡らせるようにする
- 打ち水を1/3量ずつ粉っぽいところにかけながら追加し,その都度,箸で混ぜ,水分を均一に行き渡らせるようにする
- 水分が馴染むまで手で混ぜ,団子状にまとめる
(ここまでは水分の偏りをなくすことを目的とする) - ラップで覆うか,袋に入れ,~ 1hr室温放置
- 1/3量切り取り,綿棒などで厚さ 1 cm以下に伸ばす
- パスタマシンの生地を作る方に生地をセットし,1番厚い番号から,1→2→3→4番の順に生地を通して徐々に薄くしていく
- 生地を折りたたみ,再度綿棒で軽く伸ばし,1→2→3→4番の順に生地を通しす作業(圧着)を繰り返す(4-5回程度)
- 最後,4番(味噌ラーメンに最適)か5番(醤油ラーメン,冷やし中華に最適)まで薄くしたら,シュレッダー方に通して麺を細断する
- コーンスターチを細断した麺にふるい,くっつかないようにする。
この時に麺を揉めば,ちぢれ麺に仕上がる
牛タンを塊から捌く
「焼肉がしたい!牛タンが食べたい!!」
そんな欲望に突き動かされ,スーパーの肉コーナーで相談。
予約すれば3日後に牛タンの塊(まるごとベロ)が手に入るとのことで,思い切って注文。
実際に届いた塊を見て,思わず「おお…本当に舌だ」と唸りました。

構造は自分の舌とほぼ同じで,ちょっとした解剖実習のよう。ただし,牛の乳頭部分は非常に硬いので,表皮を丁寧に取り除くのがポイントです。
裏側の肉(タン下)を切り分け,上部のの根本から1/2を焼肉に。お腹いっぱい牛タンの焼き肉を堪能しました!
残りの先端側と裏側の肉は後日,牛すじ煮込みに再利用して,こちらも絶品でした。
ドイツ生活が教えてくれたこと
どれも,日本にいたらきっとやらなかったことばかり。
でも,「ないなら自分で作る」という発想が,日々の暮らしをちょっとした冒険に変えてくれます。
研究で身についた実験技術は,キッチンでも大活躍。
そんなふうに思えるようになったのは,ドイツで暮らした時間が長くなったおかげかもしれません。







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