せっかくドイツに住んでいるのだから,その特権を活かして,日本からでは行きにくい場所へ——。そんな想いから今回訪れたのは,ベルギー北部,北海に面した小さな港町「オーステンデ(Oostende)」でした。

ヨーロッパに住んでいる今だからこそ,パリやロンドンのような“王道”ではなく,あえて少し外した“ニッチな楽園”を体験してみたい。そんな願いにぴったり応えてくれる場所でした。

「オーステンデ?どこそれ?」「アクセスが不便そう…」と思われがちですが,実際はベルギーの観光名所ブルージュから電車でわずか15分という近さ。ブリュッセル経由で,パリやケルンからも電車でつながっており,パリやケルンからの所要時間はそれぞれ約3〜3.5時間です。

私たちはオーステンデに約1週間滞在し,そこを拠点にブルージュへは日帰りで訪れました。ブルージュでは日本人観光客を多く見かけましたが,オーステンデでは,私たち家族以外の日本人旅行者とは一度もすれ違いませんでした。

ヨーロッパ内では人気のあるリゾート地ながら,日本ではまだあまり知られていないという“穴場感”が魅力。ブルージュまで行く予定がある方には,ぜひもう一歩足を伸ばして体感してほしい,海辺のバカンス地です。

まず驚いたのは,ビーチの心地よさ。

裸足で歩いてもまったく痛くないほどのサラサラの砂。そしてとにかく広い!海岸線にはビーチがずっと続いていて,人が多くても窮屈に感じることはありません。海も遠浅なので,子ども連れでも安心して遊べます。

そして親目線で感動したのが,海岸沿いに設置された大型の遊具たち。難破船を模したものや,登り棒,ブランコなど,幼児から小学生までが飽きずに遊べる設備が一定間隔で点在しています。落ちてもふわふわの砂地なので,見守る側も安心です。

ただ,日陰がないので,テントやパラソルがあると快適です。薄手のビーチタオルも持参すると重宝します。

海岸沿いには,Airbnbなどの貸別荘やアパートメントタイプの宿泊施設が豊富にそろっており,自分たちのペースで過ごせるのが魅力です。

我が家はキッチン付きの宿を選び,地元のスーパーで仕入れたムール貝を白ワインで蒸して夕食に。また別の日には,ホールチキンを買って食卓に並べました。北海の海風を感じながらのバルコニーごはんは,それだけで特別な時間でした。

海沿いにはオーシャンビューのレストランやカフェも点在しており,外食派にも嬉しい環境。ビーチを眺めながら,地元のシーフードやフリッツ,ベルギービールを堪能するひとときは,旅の醍醐味そのものです。

オーステンデの魅力を最大限に味わいたいなら,訪れる季節の選択がとても重要です。

おすすめは,6月中旬から8月下旬のヨーロッパの夏本番。この時期なら北海からの風も心地よく,晴れ間も比較的多く,まさに「海辺の休暇」が満喫できます。

それ以外の季節——特に秋から春にかけては,北海沿岸特有のどんよりとした曇天が延々と続くこともしばしば。気温も低く,雨や風も強まりやすいため,ビーチリゾートとしての魅力はやや薄れてしまうのが正直なところです。

せっかく行くなら,太陽が顔を出す貴重な夏シーズンを狙って。日差しの下で砂浜を裸足で歩き,潮風に吹かれながらのんびり過ごす——そんな理想的なひとときを味わってください。

ドイツに住んでいるからこそ出会えた,ちょっと特別なリゾート地・オーステンデ。

ヨーロッパではすでに人気のあるバカンス地ですが,日本ではまだあまり知られていないからこそ,新鮮な驚きと発見に満ちていました。

「日本からは行きづらいけれど,今なら行ける」——そんな場所にふらりと出かけられるのは,海外在住者ならではの特権。これからも,そんな旅先との出会いを,暮らしとともに紹介していきたいと思います。

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Mamamarie

ドイツ在住。二児のママ。

大学院卒業後,ポスドクとしてドイツで働く。リケジョ。

このブログでは海外での出産・育児や日常生活をシェア。海外生活で色々とカルチャーショックに直面しつつも,リラックスした子育てライフを発信していきます。

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